以前の記事
メモ帳
カテゴリ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2009年 10月 29日
私は「冤罪かどうか?」を見るとき、決して一方からではなく、逆の立場(冤罪なら、真犯人の可能性)で、公表されている「同じ証拠」を見て行くという作業を必ず行います。
植草氏のケースでは、「植草氏がウソを言っている」としても、目撃者の「77センチ」や「逮捕者証言との矛盾」「メールのナゾ」など、公判の証拠どうしでぶつかってしまう『矛盾』は全く解消できません。 「ネクタイを掴むタイミングが違う」 「犯人が真後ろに後退は、逮捕者K氏の見た方向とは違う」 つまり、検察の「起訴事実」のどこかに、明らかに「作為」または「事実誤認」があることだけは確かです。あの裁判に出された証拠だけで植草氏が真犯人だとしようとするなら、もう少し緻密な検証が必要です。 むしろ『立証』の不備は検察官の能力に問題があると言わざるを得ない。・・・結局有罪判決が出たので、彼らが現在の我が国の「司法制度の欠陥」によって、メンツを保てただけだということです。(少なくとも、欧米レベルに当てはめれば、証拠不十分で不起訴か起訴猶予となったのは間違いない) このように、植草氏のケースでは「裁判内容」というか検察の主張そのものが「辻褄が合わない」ケースです。 ところで、似たようなケースで「高橋洋一氏の窃盗事件」というのが、今年の3月にありました。 まぁ、自公政権に批判的な立場から見ると、少々複雑というか「竹中平蔵のブレーン」などと言われているので、いわゆる『嵌められた』のかどうか、判断に迷う人も多かったようです。 私は個人的には「起訴猶予」という結果と、(ttp://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042701000859.html)3月30日に「書類送検(事件は24日)」が報じられて大学を免職された事や、当時の報道内容から「(警察の誘導にしても)認めているからこそ、書類送検になった」のは間違いなさそうだったので、あとは個人の問題だと思っていました。 (よくある「認めている」と報じられても、それが警察リークの「ガセネタ」の場合は、絶対に「保釈」されことは無い。でも当時、高橋氏はすでに釈放されていたようなので、高橋氏も認めているのが事実だと判断していました。) ただ、私は高橋洋一という人の主張のうち「政府紙幣論」には全く反対ですし、基本的に「小泉・竹中路線」を推進する側だったことからも批判的に見ますが、だからと言って「言うことを全否定」するつもりもありません。 むしろ、ご本人の言うように「依頼に沿って、私の出した結論を提出するのみで、採用する/しないは依頼した側の問題」だという考えには、むしろ賛成で、特に小泉・竹中時代に顕著になった「反対者を全否定」というやり方は、政治を行う人間としては、非常に低いレベルだと思います。・・・つまり「竹中路線」を進めたいとしても、それに対立する「植草氏的な主張」も同時に検討すれば、より政策のミスが少なくなる。 果たして、高橋氏の窃盗事件は「国策捜査」なのか? 3月に報じられた以外、高橋氏の言い分というのが、ほとんど無くて知人のような人が多少「擁護」的な発言をしているくらいでした。 そういう中、最近ご本人が著書で、少し事実関係を述べているのを知りました。 「霞が関に刃向かった者の末路(官僚が隠す75兆円を国民の手に)」 ttp://www.j-cast.com/2009/10/07051204.html 私は、3月の報道を聞いた際、一部で「陰謀論」が言われていたので、その可能性を考えた場合 「置き引き」 「防犯カメラ」 むしろ、三浦和義氏の「万引き事件」のパターンも考えてみました。 この時例によって「分かりやすい金髪」の三浦氏らしき人がバッチリ映っており、マスコミもこぞって「常習者」とか「間違い無い」と決めつけた報道を繰り返しました。 この時不思議だったのは「二週間後に、そのコンビニに来た時に捕まった」ということで、結局「全面否認」で裁判になりました。 そして同時に、「防犯カメラの会社」を相手に、三浦氏は訴えを起こしています。つまり、三浦氏側から見れば 「何者かが自分に成り済まして『万引き映像』を作り、自分を陥れようとしている」 「万引き事件」そのもので「アレは捏造だ」と証拠を求めても、検察の『不同意』で、まず証拠採用されることが無い「裁判慣れ?」した三浦氏側としては、「防犯カメラが捏造」だと証明するには、むしろ自分が訴えを起こすほうが確実・・・ 三浦氏の「裁判のやり方」から見ると、このような考えがあったように思えます。 そして、公判では「防犯カメラ」が争点となる直前に、グァムで米国側による突然の拘束・・・そして、本国に移された直後の“自殺” 我が国に事件を意図的に起こす「請け負い屋」がいるのではないかと思わせる、三浦和義氏の事件です。 とくに、ある事件で「マスコミが騒ぎ過ぎる」ときには、その裏で何か別の動きがあるのかもしれないと思えば、表面上の「騒動」も、真実を把握する重要なヒントになります。(最近なら、一連の「ノリピー報道」なども) 【参考資料】 ロス疑惑報道の95%はウソだ!三浦和義氏(1) ttp://news.livedoor.com/article/detail/1430756/ ところで、高橋洋一氏のほうですが、起訴の報道は ーーーーーーー 警視庁練馬署は30日、温泉施設のロッカーから財布や腕時計を盗んだとして、元財務官僚で東洋大教授の高橋洋一容疑者(53)を窃盗容疑で書類送検した。 同署幹部によると、高橋容疑者は24日午後8時ごろ、東京都練馬区の温泉施設「豊島園庭の湯」の脱衣所で、区内に住む男性会社員(67)が使っていたロッカーから、現金約5万円が入った財布や、数十万円相当のブルガリの高級腕時計を盗んだ疑い。ロッカーは無施錠だったという。 男性の通報で駆けつけた同署員が調べたところ、防犯カメラに高橋容疑者に似た男が写っていたため、浴場から出てきた高橋容疑者に事情を聞くと、盗んだことを認めたという。調べに対し、高橋容疑者は「いい時計だったので、どんな人が持っているのか興味があり、盗んでしまった」と供述しているという。 逮捕しなかった理由について同署は「証拠隠滅の恐れがないと判断したため」としている。 高橋容疑者は小泉政権のブレーンとして郵政民営化や道路公団民営化などを推進。安倍政権では内閣官房参事官として公務員制度改革の青写真を描いたが、2008年3月に退官。「さらば財務省!官僚すべてを敵にした男の告白」などの著書がある。東洋大は「教育に携わる者として許し難いことであり、厳正に処分を行いたい」としている。 (2009年3月30日22時28分 読売新聞) ーーーーーーー これが報道です。 次に、擁護的な立場として竹内薫という方は、 ーーーーーー 高橋さんは、時計や金銭なんて見てもいないそうだ。(ご本人はそもそも時計をつけない人だし、お金も充分にもっている。)また、よく通う施設であり、防犯カメラが設置されていることも知っていたという。 ーーーーーー こうおっしゃっています。 上記の高橋氏の著作は、冒頭に「窃盗事件」について簡単に記述がありますが、まぁご本人も、 >すべては、私のミス と言っているのですが、前後のニュアンスを見るとどうしても『嵌められた』と言いたいようです。 私は、仮に高橋氏が「嵌められた」のだと仮定した場合、背景として高橋氏は、江田憲司氏らとともに「脱藩官僚の会」のメンバー。「霞が関埋蔵金」で、霞が関の利害を損なうような立場だとは言えます。(植草氏は「偽装チェンジ」の一員と見ていますが。) このように、もともと自公政権に否定的な人間からは「竹中のブレーン」として嫌われ、一方で「霞が関埋蔵金」を引っ張り出そうとする『勢力』として、官僚からも嫌われているという、ある意味「珍しい立場」の人だというのは確かみたいです。 で、肝心の「窃盗事件」ですが、やはり「本人がどう言っているのか?」が最も大事です。著書の中で、色々言っていますが、本人の言う『事実関係』だけを抜き出せば ・ロッカーの中に「なにか」があるのは気づいていた ・急いでいたので「そのまま」マッサージに行った ・「二時間近く」ウトウトしてしまった ・警官が待っていて、事情を聞かれた ・警官の「誘導」に乗って「罪を認めた」 警官が「公言しない」というのは「アメ」なのは当然であり、だからこそ「一度裏切られたら、二度目は全面否認する」という、それこそ植草氏のケースと同じです。 あと「二日徹夜が続いた」とか「急いでいた」というのは、正直言い訳にはなりません、唯一大事な事実は、 『何か、ロッカーにあるのは気づいた』 つまり擁護する竹内薫さんの >高橋さんは、時計や金銭なんて見てもいないそうだ。 これは、高橋氏自身の話で否定されてしまいます。 つまり事件の核心は「拾得物を届けないままマッサージに行って、二時間近く“ウトウト”してしまった」ということを、どう見るかということでしょう。 少なくとも「盗る気は無かった」とは言えても「そんなモノは無かった」という状況では無いようです。 (以下、コメント欄につづく)
by mojo_on
| 2009-10-29 14:58
| 個人の記事
|
ファン申請 |
||