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2009年 11月 02日
↑上の記事のつづきです
やはり、政権交代前の『最大の危機』は、やはり「西松建設問題」なのは間違いありません。この時のマスコミの辞任を求める、異常な「バッシング報道」は、記憶に残っている方も多いと思います。 (ほとんど、検察のリークだけで起訴事実も明らかになる前から、まるで小沢さんが「悪人」かのような決めつけ報道だった。) 当時の私の脳裏には「どう対応するのか」という興味があり、マスコミの「小さな記事」のほうを注意深く追っていた記憶があります。今となっては決して「小さなニュース」では無いのですが、出された直後には本当に見逃しかねないくらい小さな扱いでした。・・・例の「与党議員には、捜査が及ばない」という、漆間官房副長官の発言です。 >『自民党側は立件されない』(漆間官房副長官) >「細田幹事長が『小沢氏秘書は釈放されない』と発言」(世田谷通信) これらの事によって、「与党側の意向に沿って、検察が動いている」という、いわゆる『国策逮捕』という疑念が一気に高まったのは事実ですし、仮に記者クラブ所属のマスコミの人が皆「仲良しクラブ」であるなら、決して表には出てこなかったハズです。 大手マスコミの『上層部』は、確かに与党や霞が関と癒着していて、時に応じて怪しげな「世論調査」を公表したりして、政権にダメージを与えて余計なコトをさせないようにする意図もあるのでしょうが、現場では「常識的な判断」の出来る記者も存在しており、そういう人たちも、一見「目立たない記事」を発信することで、政権交代の流れを作ることに果たした役割も大きいと思います。 (政権交代の前だと、こういう人も危険っちゃ危険でした。) この頃に、私がゆうたまさんのブログでコメントした一連の発言も、そういう「ブーメラン・ネタ」を大きくすることで、与党側を利するような検察の行為を許さないことと、マスコミによる「世論誘導」を阻止したいという気持ちがあったような記憶があります。 ttp://yuutama1.blog.shinobi.jp/Entry/308/ ★民主党と小沢代表の危機?(3/3) ★『辞任圧力』は幻想・・だって、テリー伊藤が「辞任しろ」って熱心に言うから(笑)(3/8) ★二階氏“も”慎重に・・「いかにもな話」にはウラがある(3/8) ★漆間発言と、森元総理(3/9) ★民主党のダメージ・コントロール(3/9) 私には、民主党が危機的な状況をひっくり返すきっかけとなった ・共謀罪法案の、与党の「丸呑み作戦」→政府要人の「再修正すればいいんだ」 ・西松問題で小沢さんの秘書が逮捕→政府要人の「自民党には及ばない」 この報道によって、一気に民主党が盛り返すきっかけになった(自民党へのブーメラン)というのは、決して偶然では無いし、ここまで大きくなくても、ときどき「おやっ?」と思うような、一見、民主党への批判的に見えるけど、実は「民主党側から?」というようなニュースが出されるのを見て、どう考えても「民主党シンパが、マスコミ内にも少なくないんだな」と思いました。 近いところで言えば、選挙後の「内閣人事」で、複数の情報が流されたことや、4月中旬以降の民主党のベテランによる、「小沢辞任を求める発言」など。・・・この時は、連休前から「何か、民主党側の事情かな?」と感じていたし連休が明けたら、いきなり小沢さんが代表を辞めると言った時に「ああ、この状況を作るためだったのか」と、後で納得したくらいです。 確かに、各社の世論調査の『数字』は、そうなのでしょうが「設問の仕方」で、どうとでも変わるのが世論調査。 そして、3月の「小沢バッシング」の時は、検察が「容疑さえ明確にしていない」にも関わらず、「説明責任を果たした/果たしていない」というい二者択一の設問で「果たしていないが7割だから、“自発的に”辞任せよ!!」という話です。 世論調査などは「社を挙げて」ということで、仮に「上層部の意向」と沿わない数字が出れば「記事にもされない」ことだってあるかもしれません。 個々の記者の『想い』と、社の方針が異なったときにどうするのか? やはり、小さくても「社会にとって正しい情報」を発信してくれる人が、多少なりとも存在したということが、50年以上にわたる一党独裁の政治に終止符を打つことに果たした役割は小さくないと思います。 (その、一見ささいな記事を「見のがさなかった」ことで、「自公政権を倒す」市民レベルでの「うねり」が、権力によって潰されることを阻止できた。) 正直、昨年の「麻生政権の足腰を弱めた」手法を、今日の読売の「世論調査ニュース」にも感じたのですが、自公政権が終わったあとも『同じ手法』ということは、おかしな世論誘導をしている主体が「自公とは別の勢力」なのだということが分かります。 仮に、自民党が先の選挙で「200議席」程度を確保していれば、また今とは違ったかもしれませんが、以下のような状況から、私も今の自民党が「政権交代可能な二大政党」の一翼になる可能性は(現状では)ほぼ無理だと判断しています。 (1)すでに「政権交代」をしてしまった・・・「全く政権運営の経験が無い政党」という恐怖心を煽る効果は、ほぼ消失 (2)一年後の参議院では、どう自民側に有利な結果でも『ねじれ現象』まで (3)「利益誘導型」の自民党が政権を失った以上、そのままでは(2)さえも、かなりハードルが高い (4)鳩山政権への攻撃が「自分たちの失政」の後始末として、むしろ与党への同情票を増やす傾向 つまり、読売新聞が「支持率低下」を誘導したとしても、それがイコール「元の利益構造」には戻らなくて、多極化または、現在の民主党よりもより「社会民主主義」的な傾向の政党が生まれる方向に向かうでしょう。 したがって、小泉・竹中路線とはますます遠ざかってしまうし、「競争に勝つか負けるか」よりも「どのように助け合う社会にするか」のほうで議論されるようになるような気がします。 少なくとも、現在の「連立政権」に揺さぶりをかけたい人たちは、先の選挙で民主党を大勝させた『民意』の中には「小泉・竹中路線への回帰」というのは全く含まれていない結果だと踏まえておかないと、誰も相手にされないピエロみたいなものになってしまうかもしれません。 不思議なのは、私などは決してマスコミが「民主党に擁護的」とは思えないのですが、いつ頃からか、ネット右翼や植草アンチにしても、マスコミに対して「ミンスびいき」と自分たちの意に反する報道と感じているようです。 これもネットというか、流されやすい世論の特質なのか「自分の意に反する記事」ほど目につくし、そういうニュースを目にすると「全体のスタンス」と映ってしまいがちなのだと思います。 ニュースを受ける側の私たちは、逆に「受け止め方」に注意する必要があるし、正しいかどうかの判断は 「私たちの生活する社会にとって良いかどうか?」 が最重要であり、「支持率が(こんなに)下がっていますよ」というような見出しのニュースは、その裏に『広告主』の意向を疑ったほうが良いのかもしれません。 政治にまったく関心の無い人でも、最近こんなことを口にしていました。 >夏の選挙でできた政権なのに、なんでこんなに言われるのだろう? >国会もまだなのに・・・ 漠然とではあっても、過剰な「批判的なニュース」に違和感を感じているのでしょう。 しかもワイドショーで顕著ですが「押尾(薬物+死者)よりもノリピー(夫婦で薬物)」という取り上げ方には、批判を越えてテレビ局に対して「気持ち悪い」という感想を持ってしまったようです。 そうなると次の段階は「マスコミ情報そのものへの不信感」とつながっていくのは当然なので、自公政権の末期というのは(既得権益を持つ)従来のマスコミにとっても末期だったということなのかもしれません。 でも、その中で「次の時代」を担うのは、ネットで言えば、(植草事件での貴重な情報を発信されていた)高橋清隆さんやひらのゆきこさんなどの「市民記者」であり、大手マスコミ所属なら「小さな記事」によってさりげなく情報を発信されていた方たちなのだと思います。 議論にしろ、文章を書くにしても、 「言葉尻を取る」だけなのは、『ダメダメ君』 「真意を汲める人」には伝わる情報を発信できるのは、『能力のある人』 これはネットでも、全く同じですね(笑)
by mojo_on
| 2009-11-02 13:51
| 政権交代
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