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2010年 01月 13日
最近、新聞社やテレビ局の業績悪化が言われていますが、業績悪化の理由を問われて「不景気だから」とは、大体どこの企業でもまず口にしますが、要するに『報道機関』という面で見た場合、急速に「報道姿勢」に対しての信頼性が低くなっていることもその一因でしょう。
年が明けて、大手マスコミが「小沢問題」を大きく取り上げていますが、ネットに関して言えば、2007年の正月に毎日新聞が「ネット君臨」という連載をし、それが2ちゃん批判と取られて「全面戦争」だと煽られた結果、ネット利用者がマスコミに対して批判的なスタンスにシフトしたことが転換点だと思っています。 その後ネットではむしろ大手マスコミの論調に「逆らう」風潮が主流になっています。 とりあえず、マスコミ側に『スキ』が見つかると、それが増幅される傾向が強くなっているのは確かでしょう。 だからこそ、小沢さんの問題でも「4億円の記載された官報」の存在が指摘されたり「岸井氏の、リークじゃなく顔色で記事を書く」発言などが、ネットでは「マスコミ攻撃」の格好の材料として大きく広がっているのです。 少し前ですが植草氏にも似たケースがありました。 自称友人のぐっちーさんが、事件直後に「会いに行った」とか「前回の事件では弁護で法廷で証言」などとブログに公表し、当時から「弁護士以外は無理」と、私たちは嘘だと分かっていた問題で、ぐっちーさん自身は「うやむや」にしていました。 そのぐっちーさんが、毎日新聞とつるんで『アルファブロガー』として、これから売り出そうということも理由だったのでしょう。自分のブログが「福島のテレビ局のサイトにパクられた」と大騒ぎして、それを(売り出したい人と一緒に煽って)ローカルテレビ攻撃をして一挙に知名度を上げようと画策していたような印象でした。 どうもパクリ騒動を大きくして、ぐっちーさんのステイタスを高めれば、連載で関わっている毎日やサンケイなどにも益があると考えたのでしょう。私などは「自分が嘘を知らん顔しているのに」と思っていたので、ぐっちーとつるんでいるマスコミ人のセンスに疑問を持っていました。 ところが、植草氏がブログで一連の「ぐっちーのウソ」を記事に取り上げました。 「中年金融マンぐっちーさん」こと山口正洋氏によるブログ記事ねつ造問題について ttp://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_11b6.html 盗作されたアルファブロガーに「捏造」疑惑 あの植草元教授が「暴露」 ttp://www.j-cast.com/2008/05/27020643.html これで、一気に「うそつきぐっちー」として、自身のブログが炎上し、毎日新聞のサイトにも批判の投稿が続きました。・・・確かこの問題で責任者が謹慎かなにか処分されたハズです。 植草氏は当時、他のメディア(サンケイ?)なども挙げていましたが、特にネットで激しく攻撃されたのは毎日新聞です。この時、やはり「ネット君臨」で2ちゃんに宣戦布告したと取られた毎日新聞に、特に風当たりが強くなった理由だと思います。 (ご存知の通り「ヘンタイ新聞」など、毎日新聞にはさんざんな言われようです) 小沢さんの問題で、星・岸井両氏が「動揺した様子」も話題になっていますが、『毎日新聞の特別編集委員』の岸井氏が「リークじゃなく、こちらが疑問をぶつけて、検察官の顔色を見て判断する」という「発言のバカバカしさ」に加えて「毎日新聞社」ということが、この発言がよりネットで大きく広まっている理由なのだと思います。 ところで、大マスコミ自身に責任は無いのでしょうか? 私は、最低限の「重要なニュース」を、それにふさわしい形で伝える能力が無いと見られていることも原因だと思います。 以下に、いくつか記事をご紹介します。・・・「ベタ記事扱いで十分なのか?」という視点で見てください。 (1)【新テロ特措法期限切れ、海上自衛隊撤収】 インド洋給油、15日に終了=新テロ法期限で海自撤収へ-8年間の活動に終止符 ttp://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010011000047 ーーーーーー 海上自衛隊がインド洋で展開している外国艦艇への給油・給水活動が、新テロ対策特別措置法の期限切れに伴い15日に終了する。「テロとの戦い」を掲げ、2001年12月に始まった活動は約8年を経て終止符を打つ。 ピーク時には米英パキスタンなど11カ国の艦艇に燃料などを補給し、艦艇に年間約18万4000キロリットルを給油したが、03年度以降は3割以下に激減。新法施行後の活動は月数回ペースで推移し、昨年10月は1回だった。 活動中には、給油量を過少に発表しながら、約4年半後に外部から指摘を受けるまで訂正しなかった問題や、イラク作戦への燃料の転用疑惑、航海日誌破棄などの問題も相次いだ。(2010/01/10-14:09) ーーーーーー 8年間もズルズルと、当時でさえ「国民の半数が反対」し「憲法違反かどうか」もグレーなまま、小泉政権下で強引に行われた派遣が「やっと終わった」のです。 すでにブッシュ政権の「開戦の名目のウソ」が明らかになっています。当時、国連の合意の無いまま米国に「言われるまま」だった行為に対する判断の是非を整理すべき時なのです。 少なくとも私はこのニュースをテレビでは一切目にしていません。(小沢さんの報道は洪水のようなのに・・・) 要するに、以下のオランダのような『反省』のための議論も必要じゃないかということです。 イラク戦争は違法=オランダ調査委が結論(時事通信) ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100112-00000213-jij-int ーーーーー 【ブリュッセル時事】オランダ政府が2003年のイラク戦争を支持したことをめぐる同国の独立調査委員会の報告が12日、公表された。報告は、イラク戦争の適法性は不十分であり、オランダ政府の決定は正当化され得ないと結論付けている。 イラク戦争では、「大量破壊兵器の拡散は国際社会の平和と安全に対する脅威」とした国連安保理決議1441が開戦の法的根拠の一つとされた。しかし、調査委は「(国連の)個々の加盟国による軍部隊の使用が認められると合理的に解釈することはできない」と判断した。 (1/12/23:36) ーーーーー (2)【東国原宮崎県知事の「共産候補、見送れ」発言】 東国原氏「無投票なら5、6億円浮く」 宮崎県知事選で共産候補擁立けん制?(南日本新聞) ttp://373news.com/modules/pickup/index.php?storyid=21487 ーーーーーー 宮崎県の東国原英夫知事は8日、県庁での今年初の定例記者会見で、「仮に、次の知事選に自分か誰かが立候補して無投票で選挙がなければ、経費が5、6億円浮く。過去、どんな選挙にも候補を出している共産党さんに(候補擁立を見送るよう)期待したい」と述べた。 財政難の中、少しでも政策予算を確保したい気持ちの表れとみられるが、共産党の候補擁立をけん制しながら、選挙への立候補を制限するような発言とも受け取られかねず論議を呼びそうだ。 知事の任期は来年1月20日まで。県選管は年末の投票日も視野に選挙日程を決める方針。また、前回の知事選の経費は約5億4000万円だったという。 知事自身の2期目への立候補については「まだ考えていない。この10年間、全国の知事選では告示日の2カ月から5カ月前に表明した候補がほとんどで、それが常識的だと思う」と述べた。 共産党県委員会は「仮定の話でも民主主義の根幹をなす選挙に、財源論を持ち出すのは不見識極まりない暴論」と反発している。 ーーーーーー この発言に対して「出るな」と言われた側の >「仮定の話でも民主主義の根幹をなす選挙に、財源論を持ち出すのは不見識極まりない暴論」 こちらが明らかに『正論』でしょう。 むしろ検察の裁量次第の「政治とカネ問題」よりも深刻な「民主主義を否定する発言」であり、少なくとも私の知る限り、最も政治家として『許されない』発言だと思いました。 大手マスコミの人たちは、小泉総理時代の「人生イロイロ」とか「公約なんてどうでもいい」「戦闘地域なんて、私の知ったこっちゃない」にも、大して批判しませんでしたが、この宮崎県知事の発言は「即、政治家を辞めるべき」だと批判されて当然の内容です。 この人は芸人のあとに大学で政治学を専攻し、知事になったと言われています。 「お金の節約のために、無投票で知事を決めたほうが良い」 自身が知事になれたのも「選挙制度」に立候補できたからであり、前科などの条件に引っかからなければ「何人も」制限することはあってはならないというのが大前提のハズです。 「出る、出ない」を決めるのは、候補者やその支援者。 「当選する、しない」を決めるのは、その地域の有権者。 「東知事の立候補」を決める自由を与えられている。それと同じ『権利』が相手側にもあるということを認め合い「よりふさわしい」と思う人を有権者が選択する。 この知事発言は、とても「政治」を学んだ人の発言だとは思えないし、そんな人が知事にふさわしいとは思えない。
by mojo_on
| 2010-01-13 12:27
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