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2010年 01月 23日
人間「黙っていられない時」って、どういう気持ちの時でしょう?
「リーク」によって、望むような世論形成が目的というのはあるでしょう。でも、それが「行き過ぎ」ている場合は、彼らの望むような流れになっていないということです。 近所にもいるでしょう「お喋り」な人。いつも人のうわさ話をしている人が、その人の話を「真に受けない」人に当たってしまうと、素直に「ウンウン」と聞いてくれないから「でもね、・・・」とか「そんな事言うけど・・・」のように、どんどんヒステリックに「悪口ターゲットが、いかに悪いか」という話を延々と繰り返す。 私は、ここまでくると特捜部「思い込み」の可能性は無いと思います。 むしろ「大きな目的」があって、それを是が非でも実現したい。そう考えた場合、昨年の大久保秘書逮捕まで遡れば、当時、マスコミの「小沢辞めろ」という大合唱。 今回も、地検の捜査によって、「マスコミ・野党・(マスコミの)世論調査」が盛り上がっていますが、私たちは「真実」を見極める目が必要です。そして、特定の人たちが事実を握っている現状でも、私たちは「過去」を通して真相に近づくことが可能なのです。 ◎野党時代との違い 民主党や現与党の方たちは、小沢さんのいう「数こそが権力の源泉」だと実感しているでしょう。 野党時代に、いくら「不当だ」と騒いでも、何も動かなかったのに、「指揮権発動」をはじめ「リーク問題」や「全面可視化」「検察人事」「報道の自由化」など、彼らが「検討する」姿勢を見せただけで、ムードが変わる・・・ つまり、何が違うのかというと「実現可能性」が有るか無いかの違いです。 野党が不満を言っても、それは「騒ぐのはご勝手に」ですが、民主党政権で民主党が「おかしいから是正が必要」という話になると、本当に「制度」が出来かねない。 しかもご存知の通り衆議院は「安定多数」だし、(不当捜査問題などは)社民党のほうが熱心なくらいなので、参議院も「普通に通る」状態です。 (自民やマスコミが苛立つほど)民主党の人たちが、今回、昨年以上に一致団結しているのも、彼らが「政権(数)を持つことの意味」を実感したからであり、これは今、過去のしがらみと「全面対決」している小沢さんの「オザワイズム」が、ますます浸透してきているからでしょう。 ところで、 今日、小沢さんが事情聴取だそうで、その後すぐに会見されるようです。(まぁ、そのまま逮捕というシナリオもゼロじゃないけど、そうなればまた別の局面として闘うことになるでしょう。) ただ、会見内容が漏れて伝わっていますが、「修正」で手打ちという感じになりそうです。 (毎日新聞によれば、聴取の内容は以下のよう) ーーーーーー 聴取は23日午後から4時間程度行われる見通し。小沢氏は土地購入を指示したことや自らの手持ち資金4億円を提供したこと、購入時に定期預金を組むなどの会計処理について事後報告を受けたことなどを認めるとみられる。 一方、この4億円を当時の事務担当者だった同党衆院議員、石川知裕容疑者(36)が政治資金収支報告書に記載しなかった政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑については関与を否定する模様だ。 ーーーーーー 聴取がこういう内容だとすれば、大体、12日の会見と似たような話をされると思います。 要するに、「原資は自分の手持ち」を、捜査側が否定しない限り、小沢さんがいくら「自分のもの」と言っても、マスコミをはじめ「説明責任」を言う人たちが「自分たちが、納得できないこと」まで、小沢さんに求めるのは、どうかしていると思います。 (地検のリークを鵜呑みにしているマスコミや、それに影響された世論の人の言う「説明責任」って、要するに小沢さんが「悪いことをしました、ごめんなさい」というフレーズ以外は、何を言っても「納得できない」という事でしょう。でも自分自身に置き換えてみれば分かるように、とても愚かな考えだと言わざるを得ない。) 一応、小沢さん側が「修正申告」をして、特捜部も「納得」し、逮捕されている三人も「疑いは晴れた」として釈放。・・・要するに、鳩山さんと同じような「判断」にするのが、(双方にとって)最もスマートな落とし所のような気がします。 いずれにしても、このあたりで「手打ち」しないと、どうも国民の「司法不信・批判」の声が、従来になく大きくなっていることが気になります。 特に今回の小沢さんのケースでは、マスコミの一部や、著名なジャーナリスト、そして三井環さんの出所など、検察や司法にとって、あまりに周囲を取り巻く環境が悪くなっています。 (先日、「写真を見て気分を悪くした裁判員」の話題で、「なるのイヤだなぁ」と口にした人の言葉からも分かるように、新制度にも否定的なムードがあります。つまり、小沢さん周辺をやればやるほど、我が国の司法制度全体に与える不信感が、持続・増幅されていく。こんな流れは、私のように「検察批判」している側も、望んでいないのです。) (ここで言っても仕方ないですが) 多分、今日の事情聴取で「落とし所」を見つけなければ、「無謀な戦争」に突入し、最後に「無条件降伏」した日本軍と同じ運命を、検察はたどることになると思います。 要するに、大久保秘書の件でも分かるように「無理スジ」すぎるのです。 まぁ、私の周りでは「いつまでやってるんだろう」と呆れている人ばかりで、それは「そんな事をいつまでも」という意味であって、「政治とカネ」よりも「生活者のこと」をもっと考えて欲しいということです。 昨日取り上げた話題ですが、小沢さんに「5千万を計二回、合計1億現金を(紙袋で)渡した。」という水谷元社長の証言によって、ゼネコンから小沢さんに「不透明なカネ」が渡ったということのベースとなっています。 そして、その根拠が「水谷証言」だけだということです。 小沢さん側は「貰った覚えは無い」ということで、「カネをあげた」と言っている人間が、その証拠を出さない限り、常識で考えて、小沢さんが「貰っていないこと」を証明することは出来ません。 そういう意味でも、「地検特捜部」が、どのような『証拠』を、主張の根拠にしてきたかを知っておくことも、マイナスでは無いと思いますのでご紹介しておきます。 ◎「偽証で告発」された証人 実は、例の水島建設の名前が挙がった、福島県談合汚職の佐藤栄佐久氏の公式ブログがあり、その中で興味深い事実を指摘されています。 「偽証罪での告発」 ttp://eisaku-sato.jp/blg/2009/11/000023.html ーーーーー その時の彼の姿は部長会議のあの真面目な、私のイメージにある彼とは全く別の人間であった。 法廷では、弁護団は坂本君が二千六百万円の机貯金があり、小分けに何度も銀行のATMで出し入れしていた事実を指摘した。 これは弁護側ではなく、検察側がつかんでいた事実である。 どうして、一公務員がそんな大金を手元にもっていたのか、まさに、談合事件の真相を調査している検察なら、私が検事なら、当然看過すべき事柄ではなく、厳しくその内実を取り調べ、ことによっては当然、訴追する必要があるだろう。 裁判長が厳しくその金の内容を本人に追求すると、検事が居てもたってもいられなくなったのか突然口を挟み始めた姿が印象に残っている。 裁判長は、自分が証人に直接聞いているのに、横からそれをサポートするのは一体どうなのか、と検事をたしなめていた。 検事は何故、法廷で「かばう」、追求から「まもる」かのような行動にでるのか。 金の出所については明確になっていないにも拘らず。 そこには、検察がつかみ、かつ明らかにされていない事実があることが浮き彫りにされてはいないか。 坂本君は起訴されていない。 ーーーーー >坂本君が二千六百万円の机貯金があり、 >検察側がつかんでいた事実である >一公務員がそんな大金を手元にもっていたのか >検事が居てもたってもいられなくなったのか突然口を挟み始めた姿 >検察がつかみ、かつ明らかにされていない事実がある >坂本君は起訴されていない。 佐藤氏が言いたいのは、検察に対して「アンフェア」だということでしょう。 普通、公務員が何千万ものお金を持っていれば「出所」を調べるでしょうし、公判で弁護側から指摘されても「コレコレの理由で」と、本人に釈明させればいい。 >「真実を話します」と宣言した直後に、事実ありもしない事を話している彼である。 佐藤氏には「検察がかばう姿」が、「ありもしない話」を平然とする坂本氏と無関係では無いと映って当然でしょうし、私たちもそう思います。 つまり、 ・福島県談合汚職 ・水谷建設 ・偽証を疑われる証人 ・特捜部の「偏向的な」捜査 何か、小沢さんを捜査している「地検特捜部」を信じろと言うほうが無理なような気がします。
by mojo_on
| 2010-01-23 12:27
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