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2010年 02月 10日
昨日、石川議員が会見を開きました。
ーーーーー 「意図的に虚偽の収支報告をしたことはない。水谷建設などから不正な金銭を受領したことも一切ない。そのような事実を隠すために、収支報告書の虚偽記載をしたこともない」 ーーーーー 小沢さんは1月12日の会見で、 ーーーーー わたし自身、事務所の者も計算上のミスなどはあったかもしれないが、意図的に法律に違反する行為はしていないと信じる ーーーーー このように述べました。 共通するのは「意図的に違反する行為は無い」ということでしょう。 1月の会見を聞いた時に、少なくとも特捜部から任意にしろ逮捕(強制捜査)されるにしろ、睦山会として、計算間違いによる「記載ミス」は最初から認めるけど「意図的(悪質性)は無い」と主張し続けると予想しました。そしてその通りになりました。 小沢さんも石川さんも「計算上のミス」が無かったと言っているわけではありません。 その「ミスの捜査」を突破口に、特捜部が着手したことで、 >違法行為があったに違いない。 >その摘発まで行くのは間違いない。 こう思い込んで、マスコミがリーク情報をダダ漏れで流して、被疑者を一方的に悪者と決めつけた報道を流しつづけていただけです。 マスコミが騙されたにしろ、意識的にしろ、結果的に特捜部の「世論誘導」に手を貸していた形になります。(次に述べるように、結果的に「虚偽記載のみ」での起訴なので、違法行為の「裏金」などの新情報は公判では出てこないでしょう。) この報道姿勢を見ても、小沢さん側の主張が「コロコロ変わる」というマスコミの主張(思い込み)は「特捜部寄り」というか「ベッタリ、片方に入れ込んでいる」というスタンスが明らかになりました。 2月4日の特捜部の「クラブ会見」での発表にしろ、昨日の石川さんの会見でも、いわゆるミスとしての「虚偽記載」・・・要するに「書き間違い」は石川さんも認めているようなので、これ(記載ミス)は争点にはならず、裁判ではその「悪質性」が争われることになるのでしょう。 特捜部はマスコミを使ったリーク報道によって「ゼネコンからの裏金が原資」だという印象を広めてしまっています。 でも、強制捜査したにも関わらず、小沢さん側の「単なるミス」だという主張は崩せず、しかも「起訴事実」そのものが非常に低いハードルというか「虚偽記載」のみということで、昨年の大久保さんとほとんど同じような状況です。要するに「隠し球」などは、そもそも無いということ。 今回特捜部は「悪質性」を裏付けるような証拠を裁判では出せないでしょうから、多分、裁判所は「悪質性」を客観的に評価するような証拠も無く「虚偽記載」の事実のみの認定になるかもしれません。 でも、検察は「(小沢さんだけを)狙い撃ちではない」や、タレ流した「リーク報道のウソ情報」との整合性を取るため、石川さんの虚偽記載の「悪質性」を強調しなければならないので「求刑」はどうしても「厳罰」を主張しなければならない。(昨年7月の西松裁判での「天の声」のような検証不能な内容をダラダラと論告求刑で述べるとか。) 昨日の石川さんの言葉から、睦山会側からは「裏金(違法)」の証拠は出ていないのは間違いありません。さらに捜索された鹿島などのゼネコン側も、違法行為を否定する表明をわざわざ行っていることからも、そのような資料が出てきていないと思われます。・・・つまり、政治家とゼネコン双方が「強制捜索」後に否定しているとなると、特捜部の「裏金の根拠」は、唯一「水谷建設元社長の証言」のみだということです。 多分、特捜部に残された手段としては「悪質だ」という印象を世間に理解してもらうための場として、公判を利用しようとするでしょうが、昨年からの一連の流れに加え、今回の「捜査批判・検察批判」のムードの高まりから考えると、結果的に「証拠も無いのに言うな」と批判的なムードのほうが強まるような気がします。 つまり、「悪質性」の証拠が出せないにも関わらず、自分たちが「あいつは悪いヤツだ」と吹聴してしまった事で、結局裁判でも「悪質だから」の主張を引っ込めることが出来ないうえに、同じ人ばかりを「しつこ過ぎる」という風に、正確な情報を知らない世間の風当たりも強くなっているという状況です。 さらに、もし判決で「単なる記載ミス」だと認定されたら、量刑も「修正のみ」ということで、実質「無罪」ということになるでしょう。それこそ「強制捜査」そのものが行き過ぎだったという批判が起きて当然です。 それでも捜査そのものを正当化しようと「形式犯であっても、これからは厳しくする」と言ってしまうと、昨年でも「250件の修正」があったという、これらの「修正行為」を一つずつ特捜部が捜査しなければいけなくなる・・・ 要するに、最近の小沢さんに「余裕」が表れているのは、すでに「勝負あった」だからでしょう。 ◎風向きが「小泉時代」とは逆 今回の睦山会の捜査を指揮した方が「一罰百戒」として、2004年の「政治資金規正法」の違反を取り締まるなら、本来、常識的にも当時の与党(=自民党)が優先というのがスジなのに、そちらは全く手をつけず「当時→野党、今→与党」の小沢さんばかりをこの一年間ずっと捜査した揚げ句、本人は不起訴で、当時の会計責任者も記載ミスのみとなると、やはり特捜部に対して国民が不信を抱くのは当たり前です。(特にがっかりしたのはマスコミでしょうが) 昨年、まだ民主党が野党だった時の「大久保秘書逮捕」から見ても今回はより、 ・個人のジャーナリスト ・週刊誌の一部 こういう人たちが、最初からハッキリと「捜査批判」のスタンスを強く示しているのはどうしてでしょうか? 小泉政権では「国策捜査」という言葉を目にすることが多くなったという意味で、歴代の自民党政権の中でも「異色」な政権でした。その後継者となった安倍氏も、NHKや出版社などに「訴訟」を乱発して(政治家の立場としては、言論を萎縮させる意味で)圧力を加えていたのも周知の事実です。・・・自民党議員によれば「総理の発言そのものが圧力」と、国会でも言ってましたし(笑) 今回、小沢さんの不起訴を不服とする「市民団体」は、すでにツイッターで広がっていますが、 ーーーーー 小沢一郎を告発した市民団体と、在特会の桜井誠氏、「博士の独り言」の島津義広氏が検察審査会へ小沢氏不起訴不当の審査申し立てをしたそうです。 ーーーーー 「博士の独り言」は、植草氏のサイトのランキングでご存知の方も多いと思いますが、植草氏とは正反対のスタンスですし「在特会」は「在日特権を許さない市民の会」というのが正式の名前です。 つまり、スタンスとしては安倍晋三氏や、故中川昭一氏などのような、我が国の政治家の中でも、極端な『右寄り』の主張をバックアップしている人たちだということです。(石川さんが狙い撃ちなのは、「右勢力」の仕返し?) その「右寄り団体」と、小沢さんを告発した(しかも、検察が「その日のうち」に受理して、小沢さんを「被疑者聴取」した)市民団体が連名ということは、要するに・・「そういう事」なのでしょう(笑) ttp://www.asyura2.com/10/senkyo79/msg/879.html つまり、小泉・安倍政権の頃に「政治/捜査機関/国粋・排外」の三者が一体化してしまい、荒っぽい政敵倒し目的の「国策捜査」が常態化していたということなのでしょう。これは、さらに行政に目ざわりな人間(植草氏など)も、過去の示談記録(1998)などを調べて「似た事件」を起こす(2004)ことによって、その人物の「社会的な抹殺」なども、同じ土壌だと考えれば、おかしな事件を理解しやすくなります。 「一罰百戒」 これは、上でも述べたように、本来は「責任の重い側」に強くすべきなのに、逆に劣化した自公政権下では「政治、行政、司法(捜査)、右翼」が一体化してしまい、それらの人に「目ざわり」な人に対して『言論弾圧』のための「一罰」となっていたのだと思います。・・・分かりやすく言えば「見せしめ」ですが。 つまり、小泉時代以降、“かしこい”人たちは、政権批判をすることを自粛していたということです。 最近になって、「既得権益側」の大手マスコミを除けば(笑)本来の「ジャーナリズム」が、個人レベルで表れてきているのは、政権交代によって「健全な批判」が許される土壌になったからだと思います。 私たちが政権交代を強く望んだ背景には、マスコミは無視していますが、このような「恐怖政治」や、安倍政権のような「強行採決の乱発」のような荒っぽい政権運営で、 ・特高 ・言論弾圧 ・治安維持法 ・国民総動員 「戦争の時代」に戻りかねないという危機感を、国民が感じたのも大きいと思います。 今回、検察が微罪で逮捕しようとした事で、ますます「地検特捜部」という存在と「特高」のイメージがダブっています。 ロッキード事件の頃はまだ、検察に対して国民の信頼があったのでしょうが、ここ十年来「裏金隠し」「拷問的な取り調べ」「でっちあげ」などの実体が知れ渡ってしまい、露骨な小沢さんへの狙い撃ちが国民には「政権交代の邪魔」をしているようにしか映らないということです。
by mojo_on
| 2010-02-10 13:11
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