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2010年 03月 15日
私は、昨年春に「郵便不正事件」で村木さんが逮捕された際、特捜部が捜査に「苦労する」と書いたことがあります。
これは、「証明書の偽造」という事件を、民主党の石井一議員との「政治案件」とするためには、凛の会とのつながりを立証しなければならないし、そのためには、 凛の会 = 石井議員 | 指示した上司 | 村木さん | 偽造した当人 つまり、まず「書類の偽造」というのがあって、それが「使えそう」だということでシナリオを作り、それに関係者を当てはめていくというのが、通常の警察の捜査とは違う、いわゆる「特捜の手法」だということでしょう。 私は、村木さんという方の性格は知りませんが、少なくともこのようなケースでは「潔白主張は曲げない」というのは、かなりの確率で自信があったし、実際にもそうでした。 いくつかの疑問の含まれる事件を見ていると、それぞれ共通点が見えてきます。 例えば、植草氏が98年は「示談」04年は「誘導に乗って後悔」06年は、最初から「全面否認」という風に、いわゆる「おまわりさんは正義の味方」というのが幻想だと実体験した人は、再び同じ目に遭った時には、むしろ強く捜査に対して対立的なスタンスを取るし、それに耐えられるだけの「怒り」のエネルギーを持ちます。 似たケースでは、確か「秋田の事件」での鈴香被告は、早朝に逮捕されて16時間の聴取をされても、自供らしい事は言わなかったようです。ただ、捜査側が「いかにも」なリークで「認めたかのような」話を作って、起訴まで持っていったようです。 この鈴香被告なども、娘が失そうした際に警察がキチンと捜査してくれない事から「不信感」を持っていたことで、いわゆる「密室・長時間の取り調べ」や「自白の強要」に対して、捜査員の望むような供述をしなかったのでしょう。 このように「捜査側に対する不信感」というのは、捜査員の「犯人決めつけの態度」などから生まれるケースです。 ちなみに、植草氏の06年の蒲田事件では、弁護側の証人として「植草氏の近くにはダレもいなかった」という証言をした人がいますが、この人も過去に警察に「ぬれぎぬ」のような体験があったようです。 この証人が「目撃者」として、警察に名乗り出なくて、直接、植草氏側に連絡を取ろうとしたのは、間違いなく「無実の証言」は、握りつぶされると考えたからでしょう。 植草氏の公判で、検察は最後に >「 あなたは身に覚えのない犯罪で捕まったことがありますか?」 こう質問して、証人が「あります」と答えています。検察としては、この証人の「身元調査」の結果、こういう事実を掴み「その時の恨みでウソを言っている」という心証を裁判官に与えようとしたのでしょう。 (少なくとも、植草氏の裁判を担当した裁判官に関しては、この目撃者の証言よりも「検察のメッセージ」のほうを優先したのは確かなので、世間の司法に対する期待を損なってしまったのが、残念ではあります。) ネットのアンチじゃあるまいし、検察官までが決めつけというか、思い込みというか、自分の主張に「都合が悪い」ような証人に対しては、悪意(敵意)剥き出しで、事実よりも「アラ探し」ばかりしているようじゃ、いつまで経っても、裁判制度が「真実を明らかにする場」になる日は来ないような気がします。 ただ皮肉なことに、検察がこの証人の「身に覚えのない罪で捕まったこと」を出さなければ、私などはあくまで「弁護側の主張」の補強役以上に、細かく検証しなかったと思います(笑) この人は植草氏さえも言及していない証言などもあったりして、その「名乗り出た動機」も含め「警察・検察側の言い分」よりも、より当時「何があったのか?」の真相に近づくための「有用な証言」だと思っています。 検察証人T氏や、被害女性が、電車に「かけ乗った」と言うけど、当時の電車は「しばらく止まっていた」ようで、むしろ植草氏が乗った後に、被害者たちが乗り込んだのが「真相」でしょう。・・・つまり、目撃者T氏の証言は「乗り込む部分」に明らかなウソがある。 小沢さんに絡む、一連の「ギワク」裁判にしろ、郵便不正にしても、検察側が用意した『証人』が、起訴事実に「合わせがち」なのが明らかになってきました。 植草氏の事件で、04年の品川では「志賀」という警官だけが「私は見ました」だし、06年は、不思議な形で名乗り出た、T氏の ・偶然、痴漢事件に遭遇した ・捕まった犯人が「植草教授」とは分からなかった ・そもそも「植草教授」も知らない ・(10キロやせた三ヶ月後に)当時と見た目は変わらない ・チカンを止めさせようと「目を睨んだ」のに、植草氏のメガネの記憶は無い ・「肩が触れ合う」混み具合なのに、自分の前だけ77センチ空いていた (この空間が無かったら、目撃談そのものが成り立たない) 要するに、小沢さんや村木さんと同じで、捜査側の「作ったシナリオに当てはめた証言」なのは間違い無いと思います。 少なくとも、小沢さんたちの「怪しげなケース」が明らかになったあとに、改めて植草氏の事件を客観的に見た場合、同じベースなのだろうというのは、簡単に想像がつきます。 まぁ、アンチさんが、ネットでもかなり多くの「ねつ造コメント」のキャッシュを残してくれたので、植草氏の名前とともに「事件=ねつ造」というのを、今後も目にする人がい続けるのは本当に「アンチさんごくろうさん」と言いたいところです(笑) そうそう、現在のような「検察・捜査批判」が高まってくれば、当然、植草氏の事件にも「見直し」が入るのは当然です。このムードこそ、小沢さん(の秘書さん達)や村木さんが、過酷な取り調べに耐えて「冤罪主張」を続けてくれたからです。 ただ、この人たちは前半でご紹介した、植草氏たちのような「警察不信から、全面対決」というのとは、少し違うようです。むしろ「信念」がそうさせたというのが大きいでしょう。 小沢さんの秘書さんたちが強硬に潔白を訴えるのは、捜査側は「親分を守るため」と思いたいでしょうが、むしろ小沢さんの「真実のみを語れ」というのを素直に実践しただけなのだと思います。・・・これは、小沢さんが「秘書の心得」として、常にキビシく言い聞かしているとのこと。 さらに村木さんになると、それこそ「捜査員」には全く理解が出来ない理由が「信念を貫かせた」とも言えます。 彼女の場合「やってもいない事を認めるわけには行かない」と、これが皮肉なことに『女性だからこそ』なのです。 女性が「ウソの供述」をしてしまうのは、むしろ「情に絡む」部分を突かれると、人によってはモロいようです。 しかし、この郵便不正事件の場合、情の絡まない、全くの「職務上の関係での不正」のみを問われており、「あの人がナンと言おうが、知らないものは知らない」という気持ちだったのでしょう。そして、そう決心すれば男性よりも強固に意思を貫き続けられる。 例えば、村木さんに個人的な「情」のある人が関わっていればまた違った展開になったかもしれませんが、逮捕された時の人間関係を見ると、単純に「上司 ー 部下」という職務上の関係のみなので、逮捕直後に「身に覚えが無い」と言ったら、それを「耐え続けるだろう」という気がしました。 今回、村木さん以外の「男性」は、公判で「証言をひっくり返した」と言われるように、捜査段階では検察のシナリオに沿った供述をしていたようです。 村木さんの立場で男性が逮捕されていたら、もしかしたら公判も「検察のシナリオ」に沿ったものになっていたのかもしれません。 (まぁ、あくまで個人的な印象なのですが・・・)
by mojo_on
| 2010-03-15 17:19
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