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2010年 03月 21日
私たちは「客観的な根拠」によって、それがウソなのか本当なのかを判断すべきだと思います。
ーーーーー 明日から、いよいよ取調べ検事の出廷だが、記者会見での弘中弁護士の話によると「検察官は、平気でシラッと嘘をつく。塩田元部長に電話の交信記録が有ると言って証言を誘導したことや、北村元課長補佐に、倉沢被告があなたの名刺を持っていると言って、二人が会ったことがあると言わせたりしたことなど、すべて『そんなことは言っていない。被疑者の勘違いだ』などと証言するはず。」とのこと。 えっ、ホンマかいな!? と思うが、本当に検事は公判で「平気で嘘をつく人たち」というのが、弘中弁護士の、長年の経験則だそう。 しかし弘中弁護士は「厚労省の証人がすべて証言を覆したので、検察は『省ぐるみの犯行』と言い募るはずだが、今回の公判では検事側証人もすべて証言を覆しているので、出廷する検事たちがどのように対応するのか・・・お手並み拝見だ。」と、自信を見せた。 ーーーーー 「郵便不正事件」の竹中ナミさんの傍聴記にある、弁護側の弘中弁護士の会見での言葉です。 《第13回》竹中ナミの郵便不正事件公判傍聴記:平気で嘘をつく人って怖いなぁ・・ ttp://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/03/13.html 《第14回》竹中ナミの郵便不正事件公判傍聴記:検察は自浄作用を働かせて、ホンマの正義を追求してくれい! ttp://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/03/post_523.html この「特捜検事」の証言で一番のトピックは、やはり「小泉元首相の飯島秘書官」という名前が出たことでしょう。今回は、この「飯島関与の証言」について私なりの印象をご紹介したいと思います。 まぁ、結論を先に言えば(冒頭の弘中弁護士と同じく)取り調べで「ウソの通話記録」で騙したり、言ってもない言葉を調書に書いたりするような検察官の話を、どこまで信じるべきかということです。 出廷した林谷検事は、 ・脅迫的な取り調べは一切していない ・急に、翌日には「いきなり『思い出したことがある』と話しはじめた」 ・(飯島氏から)『うそをついてもばれるから、正直に話した方がよい』と言われ、そうするしかないと思ったと話した」 つまり「違法な取り調べは無い」ということでしょう。 私には、「飯島」という名前が出たところだけを「真実」かのように取り上げるのは、むしろ(違法取り調べをした)検事を喜ばせることになるような気がします。 一連の公判で、取り調べ段階での調書を、関係者が一斉に「否定」する事態になって、検察が焦って「取り調べ検事」を呼ぶことになったのです。つまり、証人と検事に言い分が違っていることから「どちらかがウソ」をついているということになります。 検事が「組織防衛」のために、わざわざ法廷で言い訳をしているのだから、むしろ「証言のウソ」を厳しく追及して、法廷で現職の検事が「偽証」した事が明白になれば、少なくとも郵便不正事件での「違法取り調べ」を行った検事が「自主的に辞職」という流れになり、社会にとっても好ましいのではないかと思います。 (少なくとも、今回検事が「飯島」という名前を出したからといって、裁判でそちらに波及する可能性がゼロだということを計算した上で、一部ネットで話題になっていた事を逆手に取って「悪いのは小泉一派」みたいに、私たちを誘導するつもりだったのでしょう。) 私が、この「飯島関与」について疑問に思うのは、当の林谷浩二検事が、 ・「元上司が拒んだため調書にはしてない」 つまり、取り調べそのものも、証人が供述を翻したことも、全てが「自分(検察)は悪くない」という主張だけは一貫していますが、要するに「証拠は(相手の意向で)無いけど」という、いわゆる「ウソ話の特徴」が、ここでも出ています。 私たちは「検察の行き過ぎた取り調べ」によって、証人が「真実では無い供述調書」が取られたことを問題視しています。ここでも「検事がウソ」と考えるほうが自然だし、そうなると「飯島氏に言われて」というエピソードも、全くの林谷検事の作り話とするほうが客観的な判断だと思います。 話題の公判に出廷した検事が「飯島秘書官」の名前を出したからと言って、単に「小泉憎し」で喜んで飛びつくような行為は、結果的に「権力側に利用される」ことにつながります。 >検事は公判で「平気で嘘をつく人たち」というのが、弘中弁護士の、長年の経験則だそう。 私も、全く同じように感じています。 とくに、この林谷検事は、若くて高圧的な性格のようで、自分の非は一切認めないタイプなのは間違いなさそうです。 加えて「妙に詳しいエピソードは作り話」という、冤罪事件で問題になる「検事の作文」の特徴が、「翌日急に言い出した」という話にも表れているような気がします(笑) 要するに「飯島氏の話は、検事の作り話」だと、私は判断しているということです。 取り調べ検事が証言したのは「第14回」ですので、一応整理しておきます。 * * * * * * 坂口英雄副検事(51歳):大阪地検堺支部・・・主に証明書を悪用した「凛の会」の関係者の取り調べ 倉沢邦夫(凛の会、元会長) 河野克史(凛の会、発起人) 林谷浩二検事(34歳):大阪地検特捜部 河野克史( 同上 ) 北村企画課長補佐(厚労省、『特捜なめるなよ』と何度も言われた) 村松係長(厚労省、冤罪ではないかと思う) 塩田部長(厚労省、壮大な虚構) * * * * * * この二人の検事のうち「飯島元秘書官」の名前は、村木さんの「元上司が」ということなので、塩田部長に対する聴取で出てきた話だと(林谷検事が)言っているようです。 でも正直、飯島という名前が出たというニュースについても、当初は慎重に見ていました。 (MBS毎日放送) 【mbs、検察官が証言「小泉元首相の秘書から言われた」】(郵便不正事件の背景が明らかになってきました) ttp://www.asyura2.com/10/lunchbreak36/msg/475.html ーーーーー 村木被告に作成の指示をしたとされる元上司らは裁判で捜査段階の供述を覆し、村木被告の関与を否定 しています。 しかし、元上司の取り調べにあたった検事は「元上司は石井一議員からの依頼で村木被告に指示したこと を自ら供述した」とした上で「小泉元総理大臣の秘書をしていた飯島勲さんに正直に話すよう言われたため と言っていた」と証言。 ただし「元上司が拒んだため調書にはしてない」と話しました。 ーーーーー このニュースの配信が「03/18 18:50」ということで、次にご紹介する「イザッ!」でも「2010/03/18 21:47」と、2時間半ほどのタイム・ラグしかないので、MBSの放送が、何らかの「企み」で仕組まれたものでは無さそうです。 竹中ナミさんの傍聴記に、小泉や飯島などの名前が、全く出てこないことが、私には引っかかっていたのですが、どうやら「早口で聞き取れなかった」ようです。 ーーーーー 高い声、早口でまくしたてるので、殆ど聞き取れない。記録を取る書記官が眉をしかめる。公判担当検事が「もう少し、ゆっくり話して下さい。」「もう少し短めに話して。」と何度も呼びかけるが、聞く耳を持たない。喋る、喋る、喋る、林谷検事。しかしよく見ていると、さかんに水を飲む。もしかして緊張してる? もしかしてホンマは小心者?? ーーーーー 郵便不正第14回公判、地検特捜部「適正な取り調べ」を強調 ttp://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/370364/ ーーーーー 《最後に元部長の取り調べについての尋問。「調書の内容は事実ではない。この話自体が壮大な虚構ではないか」と述べている》 検察官「どう始めたか」 検事「非常におびえていた。『何の件か分かりますか』と向けると『分かってます。逮捕されるんですか』と。説明を求めると『石井議員から電話を受けて事務方に伝えた』と」 検察官「翌日は」 検事「いきなり『思い出したことがある』と。村木被告から『証明書を出すので石井議員に電話をお願いします』と言われ、石井議員に電話した、と」 検察官「なぜ急に言い出したのか」 検事「調べの後、小泉純一郎元首相の秘書をしていた飯島勲さんに相談すると『うそをついてもばれるから、正直に話した方がよい』と言われ、そうするしかないと思ったと話した」 ーーーーー 植草氏の一連の裁判でも「検察官がネットから情報を得ているようだ」と指摘されているように、彼らが事件について「ネットの様子」を気にしているのは確かです。 郵便不正では「松田光世 twitter 黒幕 安倍元首相 飯島」などのキーワードが話題です。 つまり「若い」林谷検事はネットの「黒幕説」を逆用した「作り話」まで、捏造の「最後っ屁」を公判の場でしちゃったのだと私は思います。
by mojo_on
| 2010-03-21 17:23
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