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2009年 08月 02日
私が良く見る「ザ・ジャーナル」の田中良紹さんが、マニフェストについての考察を書かれています。
「マニフェスト選挙」を叫ぶインチキ ttp://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/08/post_203.html ーーーーーーーー 今またメディアは「マニフェスト選挙」を煽ることで、次の選挙の意味を明確にさせないようにしている。そもそも選挙の選択は難しいことではない。前の選挙から今日まで不満を感じないできた人は与党に投票すれば良い。逆に不満を感ずる者は野党に投票する。それだけの話である。勿論私はマニフェストを無くせと言っている訳ではない。選挙の判断材料の一つにはなるだろう。しかし「マニフェスト選挙」を異常に大きく見せることは政治の実像を歪ませる。国民の目くらましとなって民主主義をいびつなものにする可能性がある。怖い事だが民主主義の破壊者は常に民主主義の顔をしてやって来るのである。 ーーーーーーーー >前の選挙から今日まで不満を感じないできた人は与党に投票すれば良い。逆に不満を感ずる者は野党に投票する。それだけの話である。 「イギリス型」=政党重視 →選挙にカネがかからない 「アメリカ型」=候補者個人を重視→カネがかかる(日本も同様) 先日、テレビで「選挙にカネがかからないイギリス」を紹介するとともに、「やろうと思えばスグにでも可能なのに、我が国は・・・」と“解説”していましたが、やはりテレビの解説が『片手落ち(=恣意的)』なのも、何がしかの意図があるということなのでしょう。 きっと、メディアやその『バック』は、我が国が『政治後進国』と誘導して、意図的に「政治(家)不信」を誘導していることが、「人気取り政治家」を増やすことになり、結局『支配下』に置けるという構図を作り出しているのでしょう。 中には「支配下」どころか、身の丈に合わない人気に「感謝しなければならない」輩まで登場しているのは、なげかわしい限りです。 ーーーーーー ところが「マニフェスト」を金科玉条のように叫ぶ政治家たちがいる。最近も「三流テレビ芸人」でしかないくせにその自覚がない地方政治家がしきりに「マニフェスト」を「政治改革」のように叫んでいた。「マニフェスト選挙が政治改革」と言うまやかしは国民を惑わす罪深き宣伝である。些末な事に目を向けさせて、この国の本当の政治構造を見えなくする。 ーーーーーー マスコミは「人気者」と煽るけど、宮崎の地元の人からは「そんなでも無いけどなぁ〜」とか、大阪では「もともと『金貸しの顧問』のクセに」という声は、テレビでは一切取り上げません。 全国知事会は隠れ自民、官僚勢力!? ttp://www.asyura2.com/09/senkyo68/msg/418.html ーーーーー 橋下大阪府知事を一生懸命マスコミが取り上げて、地方分権を求める全国知事会がいかにも新しい風のように紹介される。しかし、全国の知事ってそんなに革新的な人間ばっかりだったったけ。日本の権力構造、人間関係の出来方から考えると、どうもしっくりこない。おまけに2ヶ月近く前に出てきた「各党政権公約策定に対する要請に関する記者会見について」で出てきた配付資料とやらを読むと、消費税についてまるで自民党、官僚の喜びそうなことが書かれている。 どうもこの全国知事会というのは、マスコミの取り上げ方とは裏腹のかなり後ろ向きの組織じゃないだろうか。どんな、知事連中が仕切っているのかと覗いてみると、上記の記者会見に登場した三人、平井鳥取県知事、麻生会長(福岡県知事)、古川政権公約評価特別委員会委員長(佐賀県知事)の経歴を見ると、この後に紹介する通り。一人ならまだしも、仕切っているのは、議員だったのを含めて元官僚ばかり(それより、記者会見のときの並び、官僚然とした表情、趣はなかなか笑える)。 ttp://www.nga.gr.jp/news/2009/post-421.html まあ、橋下くんは、こんな連中と口車を合わせて、やってるわけですね。どうりでマスコミが全国知事会を取り上げるわけだ。納得しました。 ーーーーー まぁ、こんどの選挙で民主党が政権を取れば、これまで癒着して裏で「癒着」していた政治家が『ガラポン』で追い出されるのは間違いないので、 とりあえず『政権交代』 コレだけで「野党に一票」で十分でしょう(笑) 田中さんの文章を引用するまでもなく、我が国の現状は『マニフェスト選挙の前段階』なのは間違いありません。 仮に、我が国で本当に「マニフェスト選挙」が行われるとしたら、この『次の選挙』からなのです。 現在、与党側の唯一の「逆風対策」が『財源論』のようですが、要するに 『財布の中身を知らないから、キレイ事を言うんだ』 ということでしょう。 仮に、民主党の立案した政策を行うようなお金が無いというのが『現実』なら、(策定の元とした)現在公表されている数字とは、お金の実態が「違う」からかもしれません。 (与党の必死な「財源論」を聞いていて) 私は「郵貯資金」とか「年金資金」などを筆頭に、政府の公表している『残高』よりは、かなり少ないのではないかと思っています。 すでに「帳簿上」と、実際にあるお金とが違っており、逆に、それを隠すために、一刻も早く民営化するとか、年金なら「制度を変更」や「書類のミス」とかの不祥事的ゴマカシに歪めて、責任逃れを図るという、彼らの悪あがきなのかもしれません。 ところで、マニフェスト選挙ですが、 民主党を中心とする野党が、本当に実行可能な政策を『マニフェスト』に入れるには、まず『実態を把握する』ことが出来なければならないので、いずれにしても、「政権」を取って、まず『財政の実情』を知るまでは、どんなに「現実的な政策」でも、逆に「理想的すぎる政策」であっても『マニフェストもどき』には変わりありません。 そして、田中さんのご紹介されているオバマ米大統領の「イラク政策」と同様に、『実態を知った上での判断』こそが、『政治家に求められる資質』であることは間違いありません。 ーーーーーー 選挙で掲げた公約は政権を取ればより現実に近づける。それは民主主義政治普遍の法則と言っても良い。世界中がやっている。公約を縛ったりはしない方が良い。公約を守る事は大事だが縛るのは子供の論理だ。重要なのは政策ではない。政策を実現する政治家の力量である。最近の日本政治の最大の問題は政治家の力量を見ずに選んだ結果、権力者になりきれない政治家が次々現れた事ではないか。昨年も「政策の競い合い」と称する選挙のおかげで自民党は苦しむことになった。そして「政局よりも政策が大事」とバカなことを言う総理も現れた。政策よりも政局を操れる政治家の方が大事である。何故ならどんなに良い政策でも1票の違いで死んだり生きたりするからである。国民は早くその事に気付くべきだ。 ーーーーーー 私も、以前から与党政治家やマスコミの、小沢さんや野党に対する「政局をもてあそぶ」というヒステリックな批判は、むしろピント外れだと常々感じていました。 『政権』を取れなければ、どんな理想を言ってもダメ 野党の政治家の第一目標は、政権奪取 少なくとも「自公政権」は、野党の言うことなどに耳を傾けることは無かったし、彼ら自身が「官僚の言いなり」なので、修正さえも自分の判断では出来ません。 「国全体を良い方向に導ける」政党を選びたいという国民の意思によって選ばれることで、こういう長年たまったウミというか、『弊害』を除くのが先で、今度の選挙は『実態を国民に知らせる』ためというだけでも、『政権交代』の意義が生まれます。 本当に「政策の実行度」で全てが決まるのなら、むしろ『政策実行者』が、直接国民の希望する政策を吸い上げたほうが、より近道だということになります。 しかし、その実行者である『官僚』が、「実態とは違う数字」を発表したりする事のほうが目立つようになり、戦後のしくみでは限界が来ているということです。 そういう意味でも『大まかな方針』を政党や政治家が示し、その『具体化』を担うというのが合理的だし、そういう意味では自公政権のような『官僚の下請け』が与党である限り、私たちの生活は良くなりようがない。 と、いうことで、マニフェストの『採点』をするにしても、今度の8月30日の“その次”の選挙だということでしかありません。 そもそも、現状の解釈では「マニフェスト」と、従来の「選挙公約」の違いさえ分かりません(笑) 与党の自分たちの『評価』と、野党の『評価』が、あまりにかけ離れているということは、『マニフェスト評価』そのものに、絶対的な評価基準さえも社会の合意がなされていないことに他ならないでしょう。
by mojo_on
| 2009-08-02 13:28
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