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2010年 01月 27日
最近、リーク記事の「訂正騒動」などが話題になっていますが、この妙な現象は、単に被疑者の「拘置延長の手続き」のため、検察が「思い込み話」を裁判所やマスコミに流しているだけなのでしょう。(裁判所には書類上の理由で)
そのリーク記事で違和感を感じるのは、小沢さん側とゼネコンの「カネをあげた/貰った」ばかりが漏れてきますが、世間が「???」と感じるのは、その『効果』については、全く「検察リーク」で伝わってこないからでしょう。 例えば、今日のニュースで 「水谷建設、高い受注率 「裏金」との関連有無を捜査」 ttp://www.asahi.com/national/update/0126/TKY201001260442.html ーーーーー 水谷建設は本来、鹿島とは別の大手ゼネコンの名義人とされる。だが、本体工事1期の下請け5社の中での工事比率は、鹿島の名義人である東京都内の中堅ゼネコンと同率トップの31%。5社の受注総額は約103億円で、水谷建設の受注高は約32億円。 水谷建設と共に下請けに入ったゼネコン関係者は「水谷建設の技術力は高いが、鹿島の工事でトップになったのは不自然だと思う」と証言。別の業界関係者も「水谷建設は胆沢ダムの工事に後から参入してきた」と話している。 ーーーーー (記事のニュアンスから、検察がリークで伝えたいのは) 「水谷建設は胆沢ダム後の後発組なのに、(別名義人の)鹿島絡みでトップなのは不自然」とゼネコン関係者が証言しているということで、補強のための「間接証拠」ということです。 でも、記事にあるような「鹿島の工事でトップになったのは不自然」と証言する人もいれば、一方で、サンプロ財部氏の取材のように「このご時世、野党政治家に5千万などバカバカしい」と、献金そのものを否定する人が同じ業界にいるということを私たちは忘れてはいけません。 注意が必要なのは、同業者の証言などは、ライバルが『悪意』でオーバーに言っているケースも多く、裏付けを取らずに「おいしい素材」を寄せ集めてしまうと、全然違う物語になってしまうということです。 「思い込みから生まれる神話」に注意が必要というのは、地検特捜部だけの問題ではないようです。 右脳・左脳、ゲーム脳…脳科学の「神話」ご注意 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20100122-OYT1T00980.htm 話題になった「ゲーム脳」や「脳トレ」なども、話がひとり歩きしている現状に問題があると指摘されており、以下のような状況が、その「神話」を広める原因だと指摘しています。 ーーーーー ◆実際の研究とはミゾ◆ こうした神話が続々と生まれるようになったのは、1990年代以降。磁気共鳴画像(MRI)など脳の分析技術が発達し、脳の画像が手軽に手に入るようになってからだ。 兵庫教育大学の松村京子教授は「家庭や教育現場で脳科学への関心が高まっているが、実際の研究との間には溝がある。その分、単純化された説明を受け入れがち」と指摘する。ウソの話も脳の画像と一緒に説明すると、信じる人が増えるという研究もある。 ーーーーー この中で興味深い部分は、 >ウソの話も脳の画像と一緒に説明すると、信じる人が増えるという研究もある。 問題になっている「検察リーク」がまさにこの典型です。 マスコミ報道は、彼らが取り調べた「ゼネコン業者の話」の、いわゆる受注の比率などの「間接証拠」ばかりがリークされ、一方で、肝心な「石川議員のメモ」などは、大手新聞が「04年は、05年の間違い」だと修正しています。これは複数の新聞記者が「同じように勘違い」して、同じように修正したということでしょうか? ちなみに、特捜部の主張によれば、水谷から現金5千万を受け取ったのは「04年に、石川さん」であり、「05年は、大久保さん」だということで、石川さんの手帳にあったという「ANAホテルの喫茶店」のメモが05年に修正されたというのは、このメモは、裏金の授受とは特別な関係は無いということになります(笑) ・ゼネコン関係者が「水谷の受注比率が高いのは不自然」 ・石川さんの押収物に、水谷関係者と接触したようなメモ 特捜部がこのような情報をリークするのは、上記の記事で言う、ウソの話の補強としての「脳の画像」の役割を果たしているといえるでしょう。 そもそも、検察の言う小沢さんの「天の声」とは何でしょう? 確かに、過去の地元の状況を詳しく調べると、2000年ごろまでは「小沢さんの名を借りた」形で、ゼネコンに対して、献金や選挙運動に社員を動員させていたというような話があるのは(地元の風評として)あったようです。 つまり検察が岩手県で、小沢さんの「天の声」について調べるのであれば、むしろ2000年よりも以前のほうが、イロイロと裏付ける証言を得られると思います。 【フジ、小沢氏の威光をバックに高圧的な高橋】 (正義の味方は自民党岩手4区候補と福田派系の鹿島を改革するとよさそうです) ttp://asyura.com/09/lunchbreak17/msg/162.html ーーーーー 「直接の原因は分からない。ただ、小沢氏の高橋氏に対する信頼は失墜したようだ。それまで、高橋氏によって遠ざけられていた人々を、小沢氏が『悪かったな』といって重用し始めた」(永田町関係者) ーーーーー 一説には、小沢さんが周囲にいつも言っている「違法なことはするな」を高橋氏が止めずにいて、高橋氏によって“余計なこと”を言う人間を小沢さんから遠ざけていたようです。 高橋氏が議員になって、それまで「隠されていた」事実関係を小沢さんが知って、それが「悪かったな」ということのようです。つまり、ゼネコンに影響力を行使していたのは「小沢の威光」を使って、カネを集めていた「ベテラン秘書」だということです。 でも、この小沢さんのベテランの元秘書、高橋嘉信氏の話題が出て来ないのはどうしてでしょう? ・特捜部の「ネタ元」だから。 ・小沢さんの対抗馬として「自民党」から出ているから。 まるで、特捜部が高橋嘉信氏の話題を避けているような印象です。 ところで冒頭に書いた、企業が「献金をした」ことに対しての「効果」についてです。 一連の報道でひとつ、全く出てこないのが『その結果』というか『どのような働きかけ』を小沢さんがしたのかという話は、全く出てきていません。 つまり、 小沢氏側からの要望があった ↓ ゼネコンが、裏金を渡した ↓ ★★ 小沢事務所が「どのような働きかけ」をしたのか ★★ ↓ (その結果)西松建設や、水谷建設のダム受注に有利に働いた 要するに、もともと「無理スジ」と言われるのは、この「★★★」の部分は、野党政治家である小沢さんの影響力が及ぶワケも無いにも関わらず、特捜部は「ダムの受注に有利に働いた」という大前提を崩しません。 ただ皮肉なことに、これを外すと昨年7月の西松社長の公判で、裁判官が判断した 「通常の献金」 以上の意味が無くなり、そうなると特捜部の描くシナリオが「根本から崩れる」ことになってしまいます。(「5千万を渡した」証言だけでは、裏金を絡めたような公判維持も無理) したがって、収支報告書の「不記載→虚偽記載」というのが、いつの間にか「原資が問題」だとすり替えていますが、その原資については、石川さんは聴取当初から「タンス預金」とリーク記事でも出ていたので、小沢さん側の言い分は一貫しています。(つまり、これ以上は小沢さん側の説明のしようは無いでしょう。) そうなると「悪質な事例」として、国会議員を含む三人を逮捕している特捜部は「それに見合った」事件にしなければならないので、どうしても「裏金、口利き」の線を崩すことも出来ない。 裁判になった場合検察が、小沢事務所の「どのような働きかけをしたか?」の部分を出さない限り、昨年の西松社長と同様「違法なカネ」が認定されるのは難しいでしょう。 私が知る限り、例え小沢さんが大物政治家とはいえ、ゼネコンが石川さんのような30代(大久保さんで48歳)のような秘書が「裏金を渡せ」と言っても、野党政治家である限り全くメリットがないので、企業の「投資効果」としても「あり得ない」のは間違いありません。 つまり特捜部の「リーク情報」のうち、ナゼか「小沢事務所の働きかけ」の具体的なエピソードが全く出てこないのは、常識的にみて検察が「作り話」を膨らませているだけであり、小沢事務所の「天の声」そのものが『幻想』だから出しようが無いからです。 >カネの流れによって、企業にどのようなメリットが生まれたのか 本来「政治とカネ」で問題となるのは、この部分だと思います。 つまり、雑多な「断片」を継ぎはぎにすれば、それらしい「物語」を作り上げることは可能でしょうが、特捜部は肝心の「一部の政治家・企業のメリット」の部分には、あまり関心が無いよです。 「正義」とは「アンフェア」な行為を正すほうが優先されるべきなのに、地検特捜部が大騒ぎして捜査しているのは「記入ミス」の範囲を超えていません。 ■
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by mojo_on
| 2010-01-27 12:46
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