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2010年 05月 19日
最近、私の周囲(特に竹中式レッテルで「B層」に分類される人)が、
>どうして、小沢さんばっかりイジメているの? という声を耳にする機会が増えてきました。 多分、2月に不起訴になって「もう、いいじゃん」と関心も無いのに、一部(メディアと反民主勢力)が騒ぐ姿にウンザリしているのでしょう。 それに加えて「検察審査会」の議決が出たら、またまた大騒ぎ・・・ 要するに「同じ料理はアキた」という心理でしょう。 政治に興味が無い人ほど、いつまでも繰り返すメディアの「小沢バッシング」には、逆にそのしつこさに対して反発の風が吹き始めているのは確かなようです。 (興味深いのは、この現象が、本来ならアレルギー的に「けしからん」となるハズの、与党による「強行採決」の話題があまり問題視されていないというか、本来なら支持率低下につながるネタが「スルー」されて、民主党の政権運営を助ける結果になっていることでしょうか?) このように、「世間の空気」の変化の兆候があるにも関わらず、どうもそれが、いわゆる「世論調査」には反映されていないようです。 大物が抜けた自民党なのに、ナゼか「民主を追い越した」とか、冒頭のように最近増えている「小沢さんばかりイジメるの?」という声が全く反映されない。このような大手新聞社の「世論調査」って、やはり私などは、実情を掴むための情報としては、あまり参考にはならないようような気がします。 メディアや反民主勢力の考えるベストで小沢さんを「起訴相当」と起訴しても、実際の選挙で「票が減る」のか、逆に反発から「増える」のかは、彼らにとってもギャンブルなのです。 まぁ、小沢さんは 「やましいことは何もない」ことを 「検察の長期に及ぶ強制捜査」で 「証明された」 という立場なので、幹事長辞任などは全く考えていないようです。さらに ・裁判で判決が出るまでは「推定無罪」だから、今度の選挙には関係ない ・民主党政権の「子ども手当」「無償化」などを、またやめちゃってもいいの? どうせ「結論」はかなり先なので小沢さんの責任うんぬんなどは無視して良いでしょう。 私たちが払った税金を「天下り団体」や「公務員への高給」に消えていった従来の自民党的な政治が良いのか、それとも「子どもの学費」などに充てる(実際、今年の春から無償化が始まり、子ども手当も6月から)ために使っている政権が良いか? 「税金の行き先」をどうするのが国民にとってベストなのかの判断も、選挙の争点となって当然でしょう。 ところで、「同じニュース」にも、各社の違いが出てしまうようで、私たちもそれを頭に置いておいたほうが、良さそうです。 【読売新聞】 小沢幹事長不起訴へ…石川議員「了承得た」 ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100519-OYT1T00146.htm 【毎日新聞】 陸山会事件:小沢氏再び不起訴へ 新証言は得られず ttp://mainichi.jp/select/seiji/news/20100519k0000m040149000c.html 両記事ともに、ほぼ同じ内容を伝えているので、この場合、見出しとしては「毎日新聞」のほうが正確だと言えます。 読売の場合、見出しに >石川議員「了承得た」 と書いていながら、記事には ーーーー ただ、検察当局は、石川被告の供述は依然として具体性が乏しく、小沢氏との共謀までは認められないとして、今週中にも小沢氏を再び嫌疑不十分で不起訴とする方針。 ーーーー 要するに、「了承得た」という供述そのものが「共謀までは認められない」という内容と直結しているのだから、明らかに読売新聞が「ミスリード」を誘導しようとしているのは間違いありません。 どうして、読売は小沢さんが憎いのか? 昔は、「テレビを見たらバカになる」と親が子どもを叱っていたそうですが、その頃とは違う意味で「テレビや新聞を見たら(真に受けたら)バカになる」という世の中なのかもしれません。 皮肉なことに、我が国のメデァイは「憎む側ほど詳しい」傾向があるので、小沢さんのケースも特捜部の会見では「裁判で・・・」と説明責任を放棄した「起訴事実」なども、読売新聞には書かれていたりします(笑) 少し前(5月13日)の読売新聞に、それが出ていました。 登記翌年の提案に、小沢氏「そうしてくれ」 ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100513-OYT1T00169.htm (2010年5月13日03時02分 読売新聞) →コメント欄に、記事をご紹介しておきます。 この冒頭で「記事の読み方」で「捜査側からの情報提供」を意味する“表現”が書かれています。 >石川知裕衆院議員(36)(起訴)の供述の詳しい内容が、読売新聞の取材で分かった。 この「読売新聞の取材で分かった。」というのは、先方から「絶対にバラすな」とか「責任は全部お前だ」というクギを指された上で、特捜部が読売の記者に(特別に)教えた情報だということを示しています。 (まぁ、知り得るのが「特捜/検察上層部」か「検察審査会」くらいで、非公開の検審より検察スジというのが妥当でしょう。) この記事に書かれている内容こそ「石川供述」を「特捜部がどう『補強』して、起訴状を作ったのか」が示されているということです。 ただ、こんな「起訴状リーク」とか「ミスリード見出し」ばかりする読売新聞って、「検察(権力)の子飼」という、完全に“イロ”が付いちゃった感じで、先は長くなさそうな気がします。 まず、大切なことなのですが、石川さん自身が証言しているのは、 >(小沢さんに)簡単な説明をして「了解」は取った。 このような話はしていたようです。だから 「虚偽記載」は認めている 「違法なカネ」は、一切関わりが無い 「虚偽記載」は、小沢さんは知らない と「記載の誤り」との指摘には、別に「問題あるなら認めますよ」ということみたいです。 したがって「ウソの記載」と解釈された「事務処理」があったということ(ミス)は、最初から誰も異論が無い。 問題は「その原資が裏金か?」なのですが、これは事実無根として小沢さん側から否定され、水谷証言や金沢某もアテにならないということもあり、全く裏付けるような事実が無い。したがって早々とウヤムヤになっていきました。 現在の状況は、仕方がないから特捜のメンツをかけて「ウソの記載の『共謀』」という部分で、何とか小沢さんを犯罪者にしようとしているのです。 そういう意味では、特捜部が何十人も専従捜査員を入れ、一年以上かけた「捜査」も、ずいぶんとチャチな内容だなぁと言われてもしかたないという状態です。(むしろ、検察全体のメンツを、特捜部がツブしているのが現状でしょうね。) 記事を読むと、石川さんが「簡単な報告をした」という部分を捜査員の「過剰な思い込み」によって「了承得た」と解釈され、それに肉付けをしているというのが良く分かります。 記事では、石川さんが「表に出せない金ではないかと推測」したから「銀行融資で偽装しなければ」と動機面の記述がありますが、 ーーーーー また、石川被告は、小沢氏からの借入金で土地を購入したことを隠すため、10月29日に土地代金を支払った後、定期預金を担保に新たに小沢氏名義で4億円の融資を受けることにした。 ーーーー 素人が考えても、隠すなら逆でしょう。 「マズイ金」を隠そうとするのなら、普通は「融資を受けてから、土地代金を支払わなきゃ」と思うし、違法なカネだと思っていたのであれば、この部分こそ「キッチリ」と処理しなければならない。 思い込みの激しい特捜部は別にして、隠したいのなら「定期預金を担保に、4億円の融資」を受けてから「土地代金の支払い」を済ませないと、偽装工作としては「意味の無い行動」になります。(先に3億4千万払っちゃって、それを隠すために融資なんてことは無意味です。) (客観的に見れば) 要するに、陸山会の事務所として、不動産購入で大きなお金が出てしまい、手持ちの現金が一気に減ったので、通常の政治活動に支障が出るのはマズいから「定期を担保」に融資を受けたという程度の、普通の話なんじゃないかという気がします。 小沢さんは、選挙の前も後も「秘書軍団」を若手のサポートにつけたり、自身が地方を回るのも自腹だということなので、私なんかは、事務所や本人が「何億」という単位でお金を準備してあるのが「不正蓄財」だと決めつけるほうが、どうかしていると思います。 むしろ、記事(起訴状)を見て気になったのは、小沢さんの言葉として >「そうか。そうしてくれ」 >「おう、わかった」 こういう表現が入っていることです。 まるで田中角栄さんの「よっしゃ、よっしゃ」のようで、ロッキード事件の「背景」と、この小沢攻撃の「背景」が同じということなのか、それとも「凡庸」な現特捜部が、過去の先輩の栄光にすがってロッキードを「参考」にしているのか? どちらにしても「特捜部はロクでもない」と思う人をかなり増やしている事だけは間違いないようです。
by mojo_on
| 2010-05-19 08:59
| メディア問題
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