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2010年 11月 16日
昨日、尖閣ビデオを流出させたと言っている、海保の保安官に対して、「逮捕しない」という決定がなされたと、マスコミが「大騒ぎ」していました。 「逮捕しない」ということは、本人が口にした「動機」から見ると、むしろ逆で、本来なら確信犯として「逮捕も覚悟」でしょうから、むしろ逮捕されたほうが、彼もヒーローとなれたと残念がっているのかもしれませんね(笑) いずれにしても、今後「重要情報」をネットに流出させても、大した罪には問われないという「前例」を作ってしまうという意味では、仮に捜査員が内部で共有している「捜査情報」を、誰かがYouTubeにアップしても、書類送検とか軽い処罰で済むことになるということを、検察も理解したうえでの判断なのでしょう。 そもそも、私の周辺では「いつまで引っ張るの?」という、マスコミの報道姿勢に対する疑問の声と、映像も「さっさと公開すればいいのに」という意見が多かったのですが、まぁ、マスコミのほうの『事情』もあるのでしょう(笑) この問題では、むしろ国会議員やマスコミの御用評論家たちの「おかしな考え」に笑ってしまいます。どうやら彼らは、11管区の職員が「消し忘れた」ことを問題視しているようなのですが、そもそも 「その役所の中で、情報を共有する」 ことは、何も問題は無いでしょう。 問題なのは、それ(映像情報)を 「不特定多数(=ネット)に流出させた」 ことのほうなのです。 私は、sengoku38という人物が名乗り出たという報道のあと、次にマスコミと捜査側は「流出経路」をグダグダと話題にして、この話題をまだまだ引っ張るだろうと予想し、その通りになりました。 どうやら、この「YouTube流出問題」全体が、マスコミが率先して何らかの『世論操作』目的で、いつまでも引っ張っているという、私の予想を裏付けているようです。 ところで、植草氏が、自身のブログで久しぶりに事件に関して取り上げていますので、 「「ウィキペディア植草一秀」に含まれる重大虚偽情報」 ttp://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/post-5ec3.html これに関連して記事を書きたいので、今回の海保のビデオ流出をマスコミが騒ぐ「茶番」は、さっさと切り上げたいと思います。 と、いうことで、細かい部分は他の方の文章を参考にしてもらえればと思いますので、ご紹介しておきます。 (河信基の深読み) 「尖閣ビデオ流出と横田めぐみDNA鑑定書未流出」 ttp://blogs.yahoo.co.jp/lifeartinstitute/42231184.html ーーーーー 責任論のすり替えがあちこちでみられるが、最大の責任は、日中が三十年以上も暗黙のうちに守ってきた先送り合意を一方的に破棄する拿捕指令を出して船長を逮捕し、中国側が反発すると船長釈放へと豹変した前原前国交相・現外相にあることは自明である。 仙石官房長官がビデオ公開を否定したのも、同じ凌雲会グループの前原氏を庇ってのことと思われる。中国への外交的配慮との声もあるが、手前勝手な憶測であろう。ビデオが中国の国内ネットで回覧されているように、中国政府はむしろビデオ公開を歓迎しているふしがある。 ーーーーー 今回流出した映像には、決して「中国人が銛で突く」ようなシーンはなく、むしろ回り込んだ海保の巡視船に漁船がぶつかったというのが真相のようです。 つまり、当時の前原国交大臣が「国内法によって裁く」とか「映像を見れば(公務執行妨害は)明らか」と言ってしまい、相手を硬化させたことが、そもそもの問題の始まりです。 ある時期から「映像は非公開」としたのも、公開しても日本側の主張を補強するような要因が無いからだったのでしょう。・・・つまり、前原氏のセリフが「ハッタリ」だと思われる可能性のほうが強い。 この「前原大臣の失態」をカバーするために、むしろ仙石長官をはじめとする政府が、映像を「非公開」とすることに決めたのだと思います。 さらに、もうひとつ加えれば、1日の国会議員限定の「6分の映像」で世間の関心を高めたあとに、それを「補強」する形でネットに流出という形で「おいしいところ」だけを切り取った44分の映像を流したのではないかと思います。 (ザ・ジャーナル) 「尖閣諸島問題は"棚上げ"が正しい! ── 前原外相の強硬一本槍が禍の元」 ttp://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/11/post_697.html ーーーーー ▼船長逮捕に踏み切ったのは当時国交相だった前原の判断。 ▼前原は釈放を指示したにもかかわらず、「釈放は)検察の判断」と検察側に責任を押しつけた。 ▼船長逮捕後、「尖閣諸島は我が国固有の領土だ」とブチ上げ、"ええかっこしい"なところを見せたのに釈放の際は知らぬ存ぜぬ。 後先を考えずに"ええかっこしい"を言って後始末は他人に押しつけるというのは、国交相就任直後の八ッ場ダム建設中止宣言も同じ。こんな前原が「ポスト菅の最有力候補」だなど冗談が過ぎる。 ーーーーー つまり、本来なら野党やマスコミが「責任」を問うべき人物は、仙石長官や馬淵大臣ではなく、前原大臣こそが真っ先に批判されるべき立場なのです。 ところが、彼らは前原大臣を批判しません。どうしてなのでしょうか? きっと批判できない(したくない)からなのでしょう。 なぜなら、彼ら(マスコミ)としては、「次期総理」として前原氏をプッシュしているのですから(笑) 加えて、菅首相の後に「前原総理」が誕生するのなら、仙石長官も批判の矢面に立たされても、決して損な話とはならない。 これ(マスコミの作為)を裏付けるのも、皮肉にも彼らの「世論調査」が示しています。 今回、菅内閣の支持率が3割を割ったとされ、その大きな要因が「外交問題」だとされています。 例えば、国民が「外交が問題」だと考えているのなら、総理とともに批判されるのは外務大臣であるのは当然です。 つまり、支持率を下げた最大の要因が「外交問題」だと言いながら、その外務大臣がナゼか、次期総理として人気が上がるということは、それ自体が矛盾しています。 論理的に破綻している以上、この世論調査の「前原人気」は、ほぼ捏造に間違いないということです。 まぁ、末期の自民党のように「二世、スポーツ、芸人」ばかりの政党なら、マスコミの「誘導」に右往左往する場面なのでしょうが、小沢さんに200人の国会議員の支持が集まった民主党なので、(マスコミの誘導によって)作られた前原人気に乗せられるというのは、ほぼ有り得ないでしょう。 私は、マスコミが事件を引っ張ることと、「前原責任論」が出ないこと。むしろ逆に「次期総理候補」と、世論を誘導していることから、 「菅内閣の総辞職」 ↓ 「前原内閣」 これが目的なのじゃないかという気がします。 最後に、この「名乗り出た保安官」のことを少し。 まぁ、流出させた本人が「闇に葬られるのは」とか「我々の現場の大変さを知ってほしい」という動機を語っているのだから、ある種、確信犯的な行為で、逆にわざわざ「マンガ喫茶」に行かなくても、「USBメモリを破棄」もしなくても、全部自宅で行ってもよかったのではないかと思っています(笑) したがって、自ら名乗り出たという、神戸の海保保安官が「本当に流出させたの?」という疑問を今も持っています。 以下、箇条書きで疑問点を指摘しておきます。 (1) マスコミは通常「本人の意向で身元を公表しない条件で」とか言って、一刻も早く「特ダネ」を伝えたがるものです。 にも関わらず、今回の読売系の報道は、「名乗り出る」のを待って、数日前に、すでに取材してあったという「sengoku38」の人物のインタビューやメモ書きを報じた。 名乗り出てからの任意の事情聴取でさえ、映像の入手先をボカしたり二転三転しているようですが、どうして読売の記者は「sengoku38」と信じたのでしょう? 普通なら、むしろ「疑ってかかる」くらいか、むしろ「そう名乗る人物と接触した」とボカす等、少なくとも客観的な裏付けもないままにに、読売が断定的に報じているのには、何か臭うものがあります。 (2) 保安官は、「職場の近く」のマンガ喫茶に「公休の日」に投稿した・・・ 確信犯だとしても、普通に考えれば流出したのが自分だと特定されるのがイヤだからこそ、あえて、マンガ喫茶に行って投稿したのでしょうから、仕事が休みなら、少しでも遠くに行くのが普通です。でも、この保安官は逆に、わざわざ「職場の近く」に行って、YouTubeに映像をアップしたという行為が、果たして合理的なのかどうか? (3) この保安官が「sengoku38」と同人物なのかどうかは、非常に簡単に知ることができます。改めて、この保安官が「sengoku38」でYouTubeに投稿させてみればいい(笑) まぁ、逮捕しない決定もされ「外部との接触」が普通にできる今となっては、あまり効果は無いかもしれないけど。 (4) 私が、保安官が連行される際の日本テレビの「映像」を見て、少し違和感を感じたのは、巡視船の「空撮」と、そこから連行される姿を流しているのを見て、その「メッセージ性」が、あまりにも出来過ぎというか、日テレの報道は、まるで私たち視聴者に 「海保の人間に間違いないでしょう」 と、その印象を「植え付け」ようとしているような作りに見えてなりませんでした。 確かに『自首』した人間が、海上保安庁の保安官だというのは間違いないでしょう。でも、その人間が果たして、本当に「sengoku38」と同じ人物なのかどうかは、本人の供述も大事な部分があいまいな今の状況では、単純に信じることは、逆に真実から遠ざかることになりかねません。 何となく、何やらマスコミを通して印象づけを「強要されている」ような感じがしてなりません。 (5) 昨日報じられた話では ーーーーー このため映像は閲覧制限がかけられないままになっていた。11管の担当者は、映像を送った後も大学校側から連絡がないため、18〜20日(土・日曜、敬老の日)の連休後の21日か22日にイントラネットで大学校の共有フォルダーを確認し、海保職員なら誰でも見られる状態になっていたことに気付いたという。 神戸海上保安部が属する第5管区海上保安本部と第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)内からも数十件のアクセスがあったことが判明している。 ーーーーー 私が最も疑問に思うのは、まるで 「国会議員への限定公開」 これの、世間へのリアクションを見たうえで、さらに「追い打ち」のような形で「流出騒動」が起きていることです。 供述のように、もしも海保大学の共有フォルダーからダウンロードしたのだとして、YouTube投稿までに、どうして2週間も「待つ」必要があったのでしょうか? 「国民が知るべきだ」とか動機を述べているようですが、それなら一刻も早く流出させてもよさそうです。この「2週間待った」理由が何なのか、この動機こそを「裁判」で解明してほしいですね(笑) 公開された四・五日間、この時期に数十人、投稿場所とされる神戸からも複数のアクセスがあったということで、本当にこれが流出経路だというのであれば、果たして「ダウンロード」したのが、名乗り出た保安官の同僚だけだったのかどうかは、キチンと調査する必要があります。 >複数の海保職員も「巡視艇内で見ることができた」と保安官の説明を裏付ける証言をしている。(11月12日、毎日新聞) 要するに、神戸の海保の巡視艇の中に取り込まれた状態は、多くの人が分かっていたようです。 まだまだ捜査側は、国民を納得させるためにも捜査を続けなければならない事だけは確かなようです。 今回の「YouTube流出」そのものが、政府(とくに、前原支持派)が黒幕で、それはマスコミも味方しているとなれば、要するに「日中の反目」でトクをする勢力・・・つまり、従来の親米というか、既得権益勢力が裏で糸を引いているという話になってきます。 一連の事実関係を、その目的まで考えてみると、 ・日中の対立を煽る ・マスコミが情報を熱心に出す ・菅政権を弱体化させるために、野党も協力 ・前原氏を次期総理にという「世論」の捏造 ・(誘導世論では)「流出させた」行為には、あまり批判的ではない ・日テレ(読売グループ)が、特に熱心(笑) このように整理すると、映像流出による利害も一致し、私たちが感じる違和感も、一本の線でつながる気がします。
by mojo_on
| 2010-11-16 12:06
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